本多、改善中の打撃で結果 二塁打&三塁打「維持していきたい」

[ 2016年2月17日 05:30 ]

3回無死、左中間へ三塁打を放った本多

ソフトバンク紅白戦 紅組3―5白組

(2月16日 アイビー)
 今季初の実戦でみせた打撃が進化の証だった。レギュラー奪回を掲げるソフトバンクの本多が白組の「2番・二塁」で先発出場して3打数2安打。安打はいずれも直球を捉えた。

 「しっかり直球を捉えることを掲げてやってきた。まだ100%ではないが、これを維持していきたい」

 右足首の捻挫により61試合の出場に終わった昨シーズン後の秋季キャンプ。直球を捉え切れていないというデータをもとに打撃コーチと話し合った。打撃動作が始動するときに一度手を引く癖があり「直さないと速い球は打てない」と打撃強化に取り組んだ。直球打ちをテーマに掲げたこの日、初回は五十嵐の直球を引っ張る右翼線二塁打。3回の第2打席は東浜の外角直球を左中間に運んだ。中堅手が飛び込むも捕球できず、快足を飛ばして三塁へ到達した。

 積極走塁も見せた。3回無死一、三塁。カニザレスの遊ゴロで三塁から本塁へ突入した。今季から、本塁での危険な衝突を防ぐ「コリジョン(衝突)ルール」が適応されるため「打球は弱かったがいった」と予行練習だ。また二塁打で出塁した初回、続く松田の2球目でスタートを切った。松田は左前打で先制のホームを踏んだが、三盗を試みた意図について「1球見てノーマークだったので、スタートの練習をしようと思った」と説明。実戦ならではの感覚を体に染みこませた。

 上々のスタートを切ったが「打ったからといって納得しているわけではない」とキッパリ。試合後は室内練習場でマシン相手にバットを振り込んだ。プロ10年で通算311盗塁。今季「打率3割、50盗塁、出塁率・370以上」を目指す31歳の視線は、さらなる高みを見据えている。(町田 利衣)

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2016年2月17日のニュース