オリ宮内オーナー猛ゲキ!“年俸分働け”「去年は最もガッカリした年」

[ 2016年2月14日 06:40 ]

河野宮崎県知事(左)と談笑する宮内オーナー

 普通にやれば、必ず勝てる。オリックス・宮内義彦オーナー(80)が13日、宮崎春季キャンプを視察。優勝の条件に“高給取り”の年俸分の働きを挙げた。

 傘寿を迎えても精力的だった。紅白戦は雨天中止となったが、屋内練習場、本球場、ブルペン、そして再び屋内練習場と動き回る。かつての宮古島キャンプではブルペンで左腕からの見事な投球練習を披露したこともある。生粋の野球好きとして知られるが、経営となると「好き」だけでは務まらない。19年間、優勝から遠ざかるチームに一言、もの申した。

 「20数年のオーナー生活で、去年は最もガッカリした年。戦力が上がったと言われたが、全くの期待外れだった」

 鋭い舌鋒は高年俸選手へと向く。「年俸の高い方から復活してもらわんと。専門家が見ても、それだけの価値があるということなのだから、価値の部分をキッチリと出して欲しい」と投資額に見合った活躍を求めた。

 昨年の年俸上位は5億円の金子を筆頭に糸井、中島、平野、ブランコと続く。金子は右肘手術の影響で7勝にとどまるなど投打の主力が共倒れした。「普通にやってくれるだけで十分、(優勝は)計算上は成り立つ」。

 チーム全員への訓辞では「トップクラスの選手になるには体の管理も自らの責任の範囲内。1年間100%、120%の体力でやる。その基礎を作るのがキャンプの目的」と語りかけた。名物オーナーの熱い思いは今秋、実を結ぶか。(桜井 克也)

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