この逆風で!中日ビジエド 鮮烈デビュー弾 谷繁監督舌巻いた

[ 2016年2月14日 05:50 ]

<中日・韓国KIA>3回無死、ビシエド(右)は左越え本塁打を放ち、満面の笑顔でナインとハイタッチ

練習試合 中日10―0韓国・KIA

(2月13日 北谷)
 中日の北谷キャンプ第3クール5日目の13日、新4番候補のダヤン・ビシエド外野手(26=前ホワイトソックス3A)が韓国・KIAとの練習試合に「4番・DH」で出場。1本塁打を含む2打数2安打1四球と鮮烈な対外試合デビューを飾った。

 「しっかりボールを捉えられました」

 逆風を切り裂き、周囲の度肝を抜いたのは3―0の3回だ。カウント2ストライクと追い込まれながら、3球目の直球を豪快なスイングで左翼席へライナーで突き刺した。これには谷繁監督も驚きの表情。「2回に福田の左中間二塁打は風がなかったら(スタンドに)入っていた。この逆風の中、ベンチプレスで200キロ上げないと入らないなとベンチで話していた。アイツはどれだけ上げるんだ」とその破壊力に思わず笑みをこぼした。

 打だけでなく、足もアピールした。4回2死二塁では右翼手が風で打球の行方を見失う間に、三塁打とした。「自分で(守備を)見て(三塁)行けると思った」。初回2死三塁では、フルカウントから低めのボールをしっかり見極め、四球を選ぶ制球眼も光った。

 米国時代の愛称は戦車の意味を持つ「タンク」。視察した白井オーナーも「予想以上にパワフル。頼もしいですね」とご満悦だ。見て、打って、走って―。能力を存分に見せつけた一日だった。(細川 真里)

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