元ロッテ中後にメジャーから声かかる「投球見たい」 3球団テスト受けた

[ 2016年2月12日 10:00 ]

元ロッテの中後

 昨秋ロッテから戦力外通告を受けた中後悠平投手(26)にメジャー球団から声がかかっていることがわかった。13日放送のTBS「バース・デイ」(後5・00~5・30、関東ローカル)で一部始終が公開される。

 中後は昨秋12球団合同トライアウトに参加したものの、散々な結果に終わりNPBの球団からは声がかからなかった。それでも野球を諦めることができず、NPBへの復帰を目指すためルートインBCリーグ武蔵に入団した。

 新天地での再スタートを決意した左腕のもとに突然メジャーリーグのスカウトから電話があったのは今年1月。昨年末放送のTBS「プロ野球戦力外通告・クビを宣告された男達」に出演していた中後に、日本在住のスカウト関係者が注目。独特のフォームと投球に惹かれメジャーのスカウトに売り込んだところ、フィリーズ、ダイヤモンドバックス、レンジャーズが興味を示し、投球練習を視察したいと連絡をしてきたのだという。

 中後は思ってもみなかったチャンスに驚きを隠せず。「ビックリしました。ロッテを戦力外になっている訳ですから、まさか自分がアメリカのチームから興味があると声をかけてもらえるというのは嬉しいことですよね」

 今回のオファーは春のキャンプに参加させるかどうか、ブルペンでの投球を視察するというもの。調整段階の時期だが、直球は140キロ台中盤を何度もマークし、決め球のスライダーも見せた。映像の撮影もしたメジャースカウトの前で持てる力を出し切った。

 キャンプに参加できたとしても、メジャー、マイナーどちらに振り分けられるかによって中後の運命は大きく左右される。メジャーのキャンプに参加できれば、その先にメジャー契約の可能性も見えてくる。だが、マイナーからのキャンプ参加の場合、メジャー契約までの道のりは険しい。収入の最低保証額も日本の独立リーグとさして変わらない。渡米するとしたら、昨秋に生まれたばかりの第1子と妻・ヒカルさんを連れて行くことはできない。様々な思いを抱える中後の元に届いた結果とは――。

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2016年2月12日のニュース