野村氏に語った柳田の本音「重圧たくさん…全部不安です(笑)」

[ 2016年2月11日 11:55 ]

目標に2年連続トリプルスリーと書きスポニチ本紙評論家・野村氏(右)と笑顔を見せる柳田
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 ソフトバンク宮崎キャンプで、昨季にトリプルスリー(同一シーズンに打率3割、30本塁打、30盗塁以上)を達成した柳田悠岐外野手(27)をスポニチ本紙評論家・野村謙二郎氏(49)が直撃した。野村氏は95年の同記録達成者で、広島育ちの柳田にとっては少年時代の憧れの選手。40本塁打―40盗塁達成を今季目標として公言する柳田が、新旧トリプルスリー対談で語ったホンネは…。 (構成・福浦 健太郎)

 野村 体は大丈夫?今はフルメニュー?

 柳田 シートノックだけ入っていないです。まだ(昨年11月に手術を受けた)右肘が完璧じゃないですね。

 野村 去年のキャンプで話をさせてもらった。打球にドライブ回転が掛かって距離が出ない傾向があったから「ボールの下を叩ければ、打球が楽に上がる」という話をしたのを思い出す。自分でそのコツをつかむことができたからトリプルスリーを達成できたと思う。今季に向けて、今はわくわくしている?

 柳田 プレッシャーがたくさんありますし、不安もあります。

 野村 トリプルスリーの3つで、何の部分が不安かな?

 柳田 全部です(笑い)。全部、不安です。

 野村 去年、意識しだしたのはいつ頃?

 柳田 8月くらいですね。できるだけホームラン打ったら、盗塁もしようという感じで。月に4、5個はやるようにしたいと思いました。

 野村 僕も最後に盗塁が残った。ライバルのチームの捕手は「柳田出たら絶対、刺してやる」と目の色変えたでしょ?けん制、クイックモーションも多くなる。

 柳田 感じましたね。クイックも凄く速くなっていました。

 野村 僕はトリプルスリーはしたけど、その年に優勝はしていない。僕との違いはそこ。チームに貢献できているということは素晴らしい。

 柳田 チームが優勝することは一番だし、それを第一に考えています。同時に打たないとそこ(優勝)に行かないとも思う。同時進行ですね。

 野村 自分の中では野球に対するモチベーションはどこにある?

 柳田 いい打球、満足したいというか。気持ち良く打ちたいとか。盗塁とかでも決まったらうれしいし、守っててもランナーを刺したら楽しいし、気持ちいい。そういういいプレーをしたいというのが、一番ですね。

 野村 ヒットを打っても「この打球、バットの下っ面に当たったからヒットになったけど、次はホームランにしないといけない」とかね。そういう話をすると、前田智徳(元広島)と似ている。会心のライト前を打っても、一塁ベースを蹴飛ばしてて、僕らはどこに文句があるのかな?と思うけど、彼からすれば打球のイメージが違うんだ。

 柳田 聞いたことあります!

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