中日ドラ4福 休日返上トレ ケガで2軍スタートも“山本昌の道”歩む

[ 2016年2月9日 05:30 ]

休日練習を終え、山本昌が歩き続けた「昌ロード」を引き揚げる福

 中日ドラフト4位の福敬登投手(23)がキャンプ休日の8日、沖縄・読谷村内の球場で自主トレ。練習後は昨季限りで引退し、背番号「34」を譲り受けた山本昌氏(50)が05年からキャンプ中に歩き続けた約2キロの“昌ロード”を歩き、その背中を追いかけることを誓った。

 「34番をつけていることでみんなが“頑張れ”と言ってくれる。山本昌さんは偉大な方。でも、次は僕の番」

 のどかな風景が広がる球場から2軍宿舎までの道のり。プロ入り前、テレビニュースで山本氏が歩くシーンを見たこともある。1軍が内定していたキャンプは、直前に左足首を捻挫して悔しい2軍スタート。すでにブルペン投球を再開し、「みんなが休んでいるときにやらないと追いつかない」と休日も返上して汗を流す。

 5日には、取材のため、2軍のブルペンを訪れたレジェンドと初めて会話を交わした。「捻挫してすみません」と頭を下げた福に、大先輩は「焦らず、頑張れよ」と言葉を贈った。伝説の左腕も苦しい時期、この道を歩き、その度に這い上がってきた。「コツコツ積み重ねていきたい。(1軍から)落ちるかもと不安でやるよりも、前だけ見てやれる」。福にとっても決意を新たにできる特別な道だ。 (細川 真里)

続きを表示

2016年2月9日のニュース