【キヨシが行く】ライアン小川の走る姿が好きなんだよ

山田（左）と話をする中畑氏

　ヤクルトのキャンプ地・浦添の室内練習場。ネット越しに小川がキャッチボールをしている。どっしりした下半身。球の質がいい。神宮の試合のときは絵画館前のグラウンドを黙々と走る姿にいつも感心していた。

　「君の走る姿が好きなんだよ。人の倍くらい走ってるだろ」と話し掛けたら「ちょっと多いだけです」だって。この「ちょっと」が大きいんだ。ブルペンに所を移しても安定している。

　去年のＤｅＮＡはこのライアンと左の石川にいずれも０勝５敗。２人に１０敗を喫し、ヤクルト優勝に大きく貢献してしまった。リーダーの石川を中心にまとまる投手陣。今年の課題は守護神バーネットが抜けた穴をどう埋めるか。

　あいさつに行ったらたくさんのカメラに囲まれ「僕はパフォーマンスしないので。すみません」と真中監督。抑えについては「これから試行錯誤しながら決めていきます」。去年セットアッパーを務めたオンドルセクを筆頭に新外国人のペレス、ルーキらが候補に、新勝利の方程式をつくることがＶ２の鍵を握る。

　打線では去年トリプル３を達成した山田。「トリプル４」に水を向けたら「柳田さん（ソフトバンク）が言ったけど、僕は言ってません」と話していた。期待をプレッシャーに感じず、さらに上を目指してほしいね。　（スポニチ本紙評論家）