虎ヘイグ大砲に化けた!中日007警戒警報「アベレージ打者だと…」

[ 2016年2月2日 08:17 ]

フリー打撃で、快音を響かせるヘイグ

 ベールを少し脱いだだけでも、ポテンシャルの高さを見せつけるには十分だった。阪神のマット・ヘイグ内野手(30=前ブルージェイズ)が室内練習場で、金本監督らの視線を浴びながら初のフリー打撃。まだ試運転の段階ながら、バットを高く上げる威圧感たっぷりの構えから、豪快なフルスイングを披露した。事前情報ではアベレージヒッターという触れ込みだっただけに、開幕戦で対戦する中日の007は早くも「警戒警報」を発令した。

 「自分としては早い段階からバッティング練習をやってきている。初日だったんで、タイミングを早めに取るのを意識した。状態は普段と変わらないし、キャンプで上げていきたいね」

 まずはカーブマシンで22球。米国ではやったことのない練習で、最初はタイミングを取るのに苦戦したが、徐々に適応。ゴメスとのコンビで行ったフリー打撃では38スイングし、力強いライナー性の打球も放った。まだ打ち始めだけにミスショットもあったが、打球の質よりも、その迫力あるスイングに驚きを隠せなかったのが中日の佐藤スコアラーだ。

 「アベレージ打者と聞いていたので、コンパクトなスイングかなと思っていたけど、ゴメスと変わらないぐらい振っていた。構えはエルドレッドみたい。外で投手のボールを打つのを見てみたいね。ウチは開幕で当たるので重点的に見ます」

 広島の玉山スコアラーも「もっと当ててくる振り方かなと思っていたけど、想像以上に強く振っていた」と口を揃えた。スイングスピードも速く、長打も十分に期待できそうな予感。金本監督も「形を抜きにして、振ること自体は(この時期はオフの)アメリカ人選手にしては準備してきたんじゃないかな」と初日の動きに合格点を与えた。

 その指揮官に「グッジョブ!」と声をかけられたヘイグは「嬉しいことだし、しっかり調整していきたい」と笑顔。メーン球場で完全にベールを脱いだ姿を早く見たい。(山添 晴治)

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2016年2月2日のニュース