芝生に「清めの塩」ご遠慮を 栗山監督「草木にダメなのかな?」

[ 2016年2月2日 05:30 ]

キャンプ前日、清めの塩を撒いてフィールドに祈りを捧げる栗山監督

 何とも不思議な行為に映ったに違いない。キャンプインを前にした31日(日本時間1日)。日本ハムの栗山監督は沖縄・名護キャンプで恒例行事だった「清めの塩」をグラウンドにまいた。それを見た現地のグラウンドキーパーは、すかさず球団関係者に「何をしているの?」と質問。塩をまいていることを聞くと「土にはいいけど、芝生にはまかないでほしい」と注意した。

 「草木に塩は駄目なのかな?」と困惑した指揮官は「(キャンプ中に)ケガ人が出ないように。塩の意味は国によって違うけど、無理してまかせてもらった」。キャンプインがアリゾナに変更になったなか、迷いながらも恒例行事を敢行した理由を苦笑いで説明した。「(選手は)この環境を見たときに、野球をやっていることの喜びを感じたはず。そういう思いをもって、一日一日を過ごしてほしい」。メーン球場を含めグラウンドは7面。清めの塩とこれ以上ない環境が、球団29年ぶりの海外キャンプに臨むナインをサポートする。(柳原 直之)

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2016年2月2日のニュース