「守備職人」岡田プロ1号へ フォーム改造+重い練習バット

[ 2016年2月2日 08:34 ]

一本足打法で飛距離アップに取り組む岡田

 「外野守備のスペシャリスト」。ロッテ・岡田の代名詞だが、8年目のキャンプを迎えて極めるのは打撃だった。それも長打力を磨く。プロ入りから昨季まで2087打席で本塁打なしのプロ野球記録を更新中。「本塁打を打ちたい」と話す31歳は不名誉な記録をストップするため、打撃フォーム改造に乗り出した。

 「右足を1秒早く、5センチくらい高く上げ、下半身で打つイメージ」。これまでよりも早く、高く右足を上げることで、ゆっくりボールを待って軸足に体重を乗せることができる。そこから体全体を使って振り抜く。これまでは足を上げている時間が短く、当てるだけの打ち方になりがちだった。いわゆる「手打ち」で、飛距離は出ない。今のフォームなら下半身にためた力を一気に解放するため、飛距離アップが見込める。1月に沖縄で合同自主トレを行った元首位打者の福浦からも「打撃は下半身だよ。強い打球を打ちなさい」と助言された。打撃練習では本塁打競争をしながら「当てる」から「飛ばす」へ意識改革を図った。

 ソフトバンク・柳田や西武・秋山ら強打者も下半身主導のフォームということに気づき、「ゆったりと(ボールを)待っている」と話した。練習用のマスコットバットも930グラムから1キロに増やし、ヘッドの重さを利用して飛ばす感覚を体に叩き込んでいる。「打撃が課題だと分かっている。とにかく自分のスイングをすること」。長打力を求めた「自分のスイング」が完成すれば、プロ第1号も近づいてくる。(渡辺 剛太)

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2016年2月2日のニュース