バレ改心？まさかの朝活＆草食系変身「ラーメンも控えるよ」

来日翌日に打撃練習を敢行したヤクルト・バレンティン

　神宮室内練習場が開いた午前１０時。大柄な外国人が現れた。２８日の午後２時半に来日したばかりのヤクルト・バレンティンだ。わずか２０時間後。約３０分間、近藤通訳の投げる球を打ち込んだ。

　「昨年は（左アキレス腱手術の影響で）春季キャンプに参加できていない。今年はいい形で入れるようにしたかった」

　これまで練習には開始ギリギリで登場。マイペースぶりが目立った主砲が改心したかのような、まさかの「朝活」だ。充実感からか気分も上々で「打撃はグッドコンディション。７０発打てそうだよ」と口も滑らか。１３年にマークしたプロ野球記録の６０本塁打を１０本も上回る本数である。昨季は度重なる故障でわずか出場１５試合、１本塁打。今季は３年契約の最終年で復活を目指している。真中監督が今年初実戦となる２月１３日のＤｅＮＡとの練習試合（浦添）に先発出場させる意向を示していることにも「ウン、ダイジョウブ」と余裕のサムアップを見せた。

　今オフは太りやすい炭水化物を制限。昨季終了時の体重は１１０キロとみられ、「それよりも軽い」と体を絞って来日した。今後も節制を継続。例年、キャンプ地では沖縄名物のアグー豚や焼き肉に舌鼓を打つが「サラダがメーン。アグー豚はヘルシーかもしれないが、肉ばかりにならないように。ラーメンも控えるよ」と「草食系男子」への変身宣言まで飛び出した。

　「ケガをせず、開幕に向けて一日一日コンディションを上向きにすることを心掛けたい」。２年ぶりに参加するキャンプへの意気込みを語ったバレンティン。本業は貪欲な「肉食系」でいい。　（町田　利衣）