花咲徳栄 センバツ滑り込み!エース高橋昂大会No・1左腕に名乗り

[ 2016年1月30日 05:30 ]

投球フォームを披露する花咲徳栄・高橋

第88回選抜高校野球大会出場32校決定

(1月29日)
 3年ぶり4度目のセンバツ出場を決めた花咲徳栄(埼玉)の145キロ左腕・高橋昂也投手(2年)が29日、同校を初優勝に導くことを宣言した。昨夏の甲子園では全3試合に救援登板し、8強入りに貢献。今大会は常総学院(茨城)の鈴木昭汰投手(2年)、木更津総合(千葉)の早川隆久投手(2年)、大阪桐蔭の高山優希投手(2年)ら左の好投手がそろうが、「No・1左腕」に名乗りを上げた。

 小雨が降るグラウンドで、高橋昂が雄叫びを上げた。関東・東京の6枠目に滑り込み「(過去最高の8強だった)先輩より上へ。最終的には優勝したい」と力を込めた。

 昨夏の甲子園では準々決勝で優勝した東海大相模に逆転負けを喫したが、中日からドラフト1位指名された小笠原と互角に投げ合った。昨秋関東大会では8強止まりでセンバツ出場は微妙だったが「いいテンションを保ったまま練習に励んできた」。足袋をはいて砂場で50メートルダッシュ100本こなすなど、体重は2キロ増の83キロになった。

 冬のテーマは「分かっていても打たれない真っすぐを投げる」。上体に頼っていたフォームを見直し、ステップ幅を6歩半から5歩半に狭めた。「(ステップが)広すぎると下半身が使えないので」とブルペン投球やシャドーピッチングを繰り返した。昨年末には北関東選抜の一員としてオーストラリア遠征に参加。2試合5イニングで9奪三振無失点の快投を見せ「自信になった」と気分よく新年を迎えた。

 今センバツには左の好投手がそろうが「その中で1番になりたい」ときっぱり。46歳の誕生日に吉報が届いた岩井隆監督は「仕上がりはいい。このままパワーアップしていけば」と最速145キロの更新にも期待を寄せた。No・1左腕へ、高橋昂は「進化した自分を見せる」と、再び甲子園のマウンドに立つ。 (川島 毅洋)

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