巨人4番候補ギャレット ゴジラに学ぶ「日米の違い聞きたい」

[ 2016年1月28日 05:30 ]

ギャレットはバットを手に笑顔

 今年は27人の新助っ人が日本にやって来る。その中でも実績がトップクラスなのは、メジャー通算122本塁打を誇る巨人のギャレット・ジョーンズ外野手(34=登録名ギャレット)だ。昨季ヤンキースでプレーした長距離砲は27日、成田空港着の航空機で来日。ヤ軍のGM特別アドバイザーで、今春の宮崎キャンプでは巨人の臨時コーチを務める松井秀喜氏(41)に打撃面のアドバイスを仰ぐ意向を示した。

 メジャーで331試合も4番を張った男。ギャレットは13時間以上のフライトの疲れも見せず、柔和な笑顔で空港の到着ロビーに現れた。巨人とヤンキース、日米の名門球団で確固たる実績を築いた松井氏について聞かれると、目を輝かせた。

 「日米の野球の違いにどう対応したかもそうだし、打撃のことも聞きたい。同じ左打者だし、打撃の話をするのが楽しみだよ」

 初めての日本球界。同じ左のパワーヒッターとして日米で成功を収めた松井氏は最高の手本となる。接点はこれまで、ヤ軍に在籍した昨年にフロリダ州タンパの春季キャンプで「一言、二言話した」程度だった。しかし、臨時コーチとして1~3軍を巡回する松井氏は今回は2月1~14日の宮崎1次キャンプにフル参戦。1~3軍は同じ宮崎総合運動公園内でキャンプを行っており、疑問が生じたり日米の壁にぶつかったりした際は、すぐに話ができる環境だ。

 若手中心の指導をメーンに求められているとはいえ、松井氏は高橋新監督のために「かばん持ち以外なら何でもやる」と決意を語っている。自身も日本球界からメジャーに移籍した当初、ツーシームなど「動く直球」の適応に苦心した経験がある。大リーガーの立場を理解しながら、的確な助言が期待できそうだ。

 来日した心境を「とても興奮している。野球ができるのはうれしい。コンディションはベリーグッド。ついに来た、という感じ」と語ったギャレット。今季の巨人の命運を担うキーマンの一人として、少しでも早い日本野球への適応が求められている。「ゴジラ先生」のバックアップを受ける宮崎で、好スタートを切る。(大林 幹雄)

 ◆ギャレット・ジョーンズ 1981年6月21日、米イリノイ州生まれの34歳。99年ドラフト14巡目(全体444位)でブレーブス入団。02年5月にツインズへ移籍し、07年にメジャー初昇格。09年にパイレーツに移籍し、12年には自己最多の27本塁打。13年オフにマーリンズ、14年オフにヤンキース移籍。メジャー通算は911試合で打率・251、122本塁打、400打点。1メートル96、107キロ。左投げ左打ち。

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