阪神ヘイグ 虎党とお立ち台“カン~パイ”やる 師匠ムネリン直伝

[ 2016年1月28日 06:45 ]

ヘイグは阪神のユニホームに袖を通す
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 つかみはバッチリだ。阪神の新外国人マット・ヘイグ内野手(30=前ブルージェイズ)が27日、球団事務所で入団会見。今季のお立ち台で、昨季同僚だった川崎宗則内野手(34=カブス3A)仕込みの「カンパイ!」パフォーマンスを行うプランをいきなり披露した。自慢の打撃だけでなくファンサービスにも意欲的なナイスガイ。世界一熱い虎党のハートをわしづかみにする意気込みだ。

 知っている日本語を聞かれた時だった。クールに質問に答えていたヘイグの顔が思わずほころんだ。「アリガトウ」「コンチニハ」「オハヨウゴザイマス」などあいさつに続いて「カンパイ!」と口にしてニッコリ。意外な言葉を知っていたのには理由があった。

 「カワサキに教えてもらったんだ。毎試合勝つごとに彼が言っていた。(お立ち台で)『カンパイ』と言うのがみんなにとって良いことなら、喜んでもらえると思う。(自分のパフォーマンスとして)やってみてもいいかな」

 昨季ブルージェイズ3Aの同僚で、公私ともに仲の良かったのが、ムネリンこと川崎。米国でも抜群の人気を誇るファンサービスの「師匠」に、つかみの一言は仕込まれ済みだったのだ。

 「彼にアドバイスをもらったのは『実績もあるし、自分の持っているものを出せばいい』ということ。それと『美味しい寿司をしっかり食べてこい』と。ここでは言えない言葉もいろいろ教えてもらったけどね」

 ヘイグ自身も、以前からファンとの交流を大切にしてきた。昨年12月1日には球団発表前に短文投稿サイトのツイッターで阪神入りを「フライング発表」してしまう珍事も。同2日には本紙の直撃取材にツイッター上で快く応じてくれている。「自分自身楽しんでやっているし、少しでも交流していければという気持ちは常に持っているよ」とさわやかに笑った。

 当然ながら、お立ち台で虎党と乾杯するには、プレーで結果を出すことが大前提。136試合で打率・338、11本塁打92打点の活躍で、昨季のインターナショナルリーグのMVPに輝いた打力を新天地でも見せつけるだけでなく、更なる成長まで約束した。

 「伝統のあるチームというのは分かっているので、勝利に貢献できるように。打席に立てば自分の持っているものを出したい。たくさん打席に立って、学びながら良くなっていくタイプだと自分では思っている」

 一緒に来日した美人妻・エリカ夫人はこの日は同伴しなかったが、ヘイグもトム・ハンクス似の男前。前評判通りの活躍を見せれば、人気沸騰は間違いない。「シーズン終わりにみんなで乾杯できればいいと思う」。歓喜のビールかけの使者が縦縞のユニホームに袖を通した。(山添 晴治)

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