DeNA山口 ダル魔球!ラミ監督開幕指名に「何かを変えなければ」

[ 2016年1月24日 05:50 ]

自主トレを公開し、ブルペンで投球する山口

 DeNA・山口が23日、横須賀市のベイスターズ球場で自主トレを公開し、新球「ワンシーム」を初めて披露した。この時季としては異例の111球を投げ込み「(1並びで)縁起が良いので111球。新球を使った感じもいい。試合で使っていければ」と話した。

 昨季は3勝に終わり、「何かを変えなければ」と危機感を募らせたこのオフ。グアムで一緒に自主トレをした中日・浅尾に誘われ、帰国後の今月19日から鳥取市のトレーニング研究施設「ワールドウィング」へ出向いた。小山裕史代表の指導の下、マーリンズ・イチローや現役時代の山本昌広氏(前中日)も取り入れた初動負荷トレーニングに励むとともに、昨季に実験を始めていたワンシームについて、体の使い方という側面からヒントを求めた。

 「助言をもらい、握り方や投げ方を改善できた」。同施設で連日80球を投げ込み、習得へのきっかけをつかんだ。ワンシームはレンジャーズ・ダルビッシュが日本ハム時代の10年に投げ始めたことで知られ、ダルビッシュは高速で右打者の膝元に落ちるように球を操る。山口の狙いは、右打者のボールゾーンからベース付近でストライクゾーンに食い込む軌道。「メジャーでいうバックドアのイメージ」という。

 今季はラミレス監督から自身初の開幕投手に指名された。先発の柱として一年間投げ抜く覚悟で「200イニングを目標にやっていく。いかに球数を少なく、追い込んで勝負をするか」。独自の「魔球」を勝負の一球にする。 (中村 文香)

 ▽ワンシーム 人さし指、中指をボールの縫い目(シーム)と平行にし、縫い目を挟むように握って投げるムービングファストボール(動く直球)の一種。ボールの進行方向の面に対し、直球(フォーシーム)は1回転の間に縫い目が4度、ツーシームは2度通過する。ワンシームは縫い目が縦の1本線のように見える。縫い目の角度によって変化が複雑になるため制球が難しく、高度な技術が必要になる。

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