坂本新人唯一1軍キャンプ 念願の矢野塾入門へ

[ 2016年1月23日 05:37 ]

サンテレビ「熱血!タイガース党」に出演し、金本監督のユニホームの前で質問に答える高山(左)と坂本

 阪神ドラフト2位・坂本誠志郎捕手(22=明大)が当初想定された通り1軍キャンプに名を連ねた。新人6選手で一人だけ1軍切符を与えられ、堂々と正捕手争い参戦に名乗りを上げた。

 「楽しみが多いですね。不安を感じることはない。選んでいただいたからには、しっかりやるだけ。若いですし、声を出して、元気に存在感を出していきたい。横一線と見てもらっているんだったら、そういうところで自分を出していきたい」

 金本監督、矢野作戦兼バッテリーコーチがともに「横一線」とする今季の正妻を巡る競争。挑む準備は整った。鶴岡が安芸組でベテラン調整に努める一方、直接戦う2歳上の梅野や中堅組の小宮山も1軍経験は豊富。し烈な競争を勝ち抜くには打撃、リードや配球を含む守備面はもちろん、コミュニケーション能力も重要となる。フレッシュさを全面に出し、勝負する構えだ。

 実際に今月19日には鳴尾浜球場のブルペンで岩本とバッテリーを組み、「元気があって良かった」と高評価を受けるなど証明済み。「投げてもらう投手に、“おっ”と思ってもらえないと印象に残らないし、元気がないと思われないようにしたい。ずっと、そのスタイルでやってきたので自然と(声が)出ちゃうと思う。どのピッチャーも受けてみたい」。沖縄で対面する藤浪ら投手陣のハートを、その声で、わしづかみにするつもりだ。

 金本監督は「彼は体に問題がないので、ちょっと見てみようと」と抜てき理由を説明。矢野コーチも「1軍の投手はどうなのか、いろんな投手を見るのが大事。坂本も学びながら、他の捕手に刺激を与えてもらえたら」と捕手陣の活性化に期待を寄せた。

 沖縄組に入ったことでかねて理想に掲げる矢野コーチからの直々指導も待つ。「ここからが大事。もう一度気を引き締めてやっていきたい」。球団史上初のドラフト新人開幕マスク、そして正捕手への挑戦が始まった。(湯澤 涼)

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2016年1月23日のニュース