杉内 沢村賞ボディー再び!10年間苦しんだ右股関節痛から解放

[ 2016年1月23日 05:30 ]

キャッチボールする杉内

 右足をしっかりと踏み込むことができる。痛みも違和感もない。右股関節の形成手術から復活を目指す巨人・杉内俊哉投手(35)が22日、鹿児島県薩摩川内市で自主トレを公開。リハビリ中ながら昨年10月の手術後初めて公の場でキャッチボールする姿を見せた。

 「手術前と比べると、“天と地の差”がある。(右股関節の)違和感が全くない。手術して良かった」。山なりのボールだったが、距離を約40メートルまで延ばした。股関節は上半身と下半身を連動させ、投球動作に大きな役割を果たす。苦しみから解放されたベテラン左腕は喜びをかみしめながら、一球一球を投げた。

 10年間、右股関節と闘っていたことも初めて明かした。「巨人に来る前から違和感があった。沢村賞の翌年くらいからですね」。ソフトバンク時代に18勝を挙げて沢村賞を受賞したのが05年。違和感を感じ始めたのは、翌06年からで年々痛みが増した。6勝に終わった昨季は「痛くて試合前のキャッチボールすらしなかった」と振り返った。

 2月のキャンプからランニングも再開する予定。順調に回復すれば、沢村賞を獲得した05年の時のような下半身に鍛え直すことができる。復帰時期については「後半戦で投げることを目指す。一日でも早く復帰したい」と、あらためて球宴明けに設定。「僕はあと8勝で150勝。何とかそれを目指してやっていく」と、ハイペースで勝利を積み重ねることを誓った。プロ野球史上最大の減額となる4億5000万円減の年俸5000万円からの再スタート。「沢村賞ボディー」を取り戻し、失った年俸も取り戻す。(神田 佑)

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2016年1月23日のニュース