ハマスタ、ボールパーク化 世界70球場“いいとこ取り”

[ 2016年1月22日 05:58 ]

記者会見を行ったDeNAの池田球団社長

 ハマスタがボールパークになる――。DeNAは21日、株式公開買い付け(TOB)により、本拠地球場の運営会社「株式会社横浜スタジアム」を連結子会社とすることが決まったと発表した。会見を行った池田純球団社長(39)は「夢の横浜スタジアム」と題し、将来的な大規模改修案を披露。

 「多くの方から愛されるためには文化的遺産的価値のあるスタジアムになり、魅力的なボールパークになることが大切」と構想を語った。

 球団は、4年前からMLBを中心に70以上のスタジアムを視察。ボールパーク化する上で、9つのキーワードを掲げた。その一つが色で「今は他球団のカラーになっているので、チームカラーに変えたい」。まずは第1弾として、今季中にオレンジ色の座席を段階的に青に変更する。

 今回の買収により、池田球団社長は「迅速かつ大胆に改修が実現できる」と強調。「あくまでも夢」とした上で、具体案も明かした。左中間には、オリオールズの本拠オリオールパークのようなれんが造りの中層ビルを建設し、VIPルームなどを設置。右中間のフェンスを低くすることで、横浜公園の後方に広がる日本大通りが望める。これは街の景観と一体化したパイレーツのPNCパークを参考にしている。

 本格的な改修は17年以降。球場施設は横浜市が所有するため、今後は市と協議を重ねていくことになる。池田球団社長は「横浜スタジアムという、この街の象徴の未来と運営を任されたことは大きな責任」と語った。球団と球場経営の一体化により、「夢の横浜スタジアム」実現へ、第一歩を踏み出した。

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