低迷に嫌気?ブルワーズ生え抜き捕手がトレード発言「勝てるなら…」

[ 2016年1月20日 15:44 ]

ブルワーズのジョナサン・ルクロイ捕手 (AP)

 昨季、ブルワーズは68勝94敗と大きく負け越してナ・リーグ中地区4位。開幕から負けがこみ、レネキー監督がシーズン解任第1号となるなどファンにとってはさびしい1年となってしまった。

 2011年を最後にプレーオフ出場がなく、低迷から抜け出すことができないチームにため息をついているのは選手も同様。ジョナサン・ルクロイ捕手(29)は19日、ミルウォーキージャーナルセンチネル紙の取材に応じ、勝つためならトレードも辞さない構えを見せた。

 「このままで終わるつもりはない。今季こそプレーオフで戦いたい」と切り出したルクロイは、「こんなことを言ったら信頼を失うかもしれないけれど、ブルワーズは当分の間、勝てそうにない。ワールドシリーズに出場したいんだ。それはすべての選手が望むことだろ。チーム再建のためのシーズンなんて、ベテランにしてみれば面白くも何ともないよ」と続けた。

 勝つことに固執するベテラン捕手へ同紙はトレードについての質問を投げかけると、「トレードによって勝利が保証されるわけではないけれど、自分も今年で30歳。あとどれだけプレーができるかわからない。とにかく言いたいのは、選手として我々は勝利を望んでおり、お金は問題ではないということだよ」と男気あるコメント。環境を変えて勝利が手に入るのであれば、大歓迎といった雰囲気だが、「今はブルワーズでプレーするつもりでいる。先のことは分からないから、何も考えないようにしているよ」とコメントを結んだ。

 今季がメジャー7年目となるルクロイは、これまでブルワーズ一筋。昨季は103試合の出場して打率2割6分4厘、7本塁打、43打点を記録。ケガもあって出場試合が制限されたが、前年の2014年シーズンには153試合に出場して打率3割1厘、13本塁打、69打点と活躍を見せ、オールスターにも初選出された。また、守備ではミットを微妙に動かして際どい投球をストライクに見せる「フレーミング」の名手でもある。

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2016年1月20日のニュース