球児 先発転向へ松坂が励み「彼がいるから頑張れる」

[ 2016年1月19日 06:06 ]

藤川は鶴(左)とともに青空の下、ダッシュを繰り返す

 気温18度。沖縄の青空の下、汗が光る。阪神・藤川が18日、松田ら若手を引き連れて宜野座村で行っている自主トレを公開。4年ぶりの古巣復帰となる右腕は「順調。長いシーズンをしっかり戦える基礎体力の向上を狙ってやっている」と充実感を漂わせた。

 この日は同じ球場で能見と合同トレーニングを行っている小宮山、梅野を呼び寄せ、ブルペンの傾斜を使って約1メートル短い距離で25球を3セット投げた。例年より走る量を増やし、心肺機能の強化も図っている。「完全に先発投手のようなランニングメニューと、投球練習、遠投も含めて、去年の6月に日本に戻ってきてからそういう練習方法でやっている」と先発起用に対応できるハードな練習メニューを課している。金本新監督の下で臨むシーズンへ「今年は阪神にとって凄く重要。素晴らしい一年で締めくくるために今努力している」と気合十分だ。

 前回阪神が優勝した05年は主に中継ぎとしてプロ野球記録(当時)の80試合に登板した右腕も今年7月で36歳になる。同学年で昨年8月の右肩手術から復活を期すソフトバンクの松坂とは連絡を取り合い、「松坂がリハビリで調子がいいと言っている。彼がいるから頑張れる」と励みにしている。

 代名詞だった「火の玉ストレート」とはまた違う、新しい藤川を見せる一年。「野球がうまくなるチャンスなので、面白い」と話した顔は自信に満ちていた。

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