中日・岩瀬 復活へフォーム改造「やってダメなら諦めもつく」

[ 2016年1月19日 05:30 ]

鳥取市内のトレーニング研究施設「ワールドウィング」でブルペン入りする中日・岩瀬

 昨季1、2軍通じて未登板に終わった中日・岩瀬仁紀投手(41)が18日、初動負荷理論で有名な鳥取市内のトレーニング研究施設「ワールドウィング」での自主トレを公開し、昨秋からフォーム改造に着手したことを明かした。新球も習得するなど新スタイルで背水の今季に挑む決意だ。

 今年11月で42歳を迎える大ベテランが投球フォームを変えた。現役最終盤を自覚しながらの試みだ。「投げられなかった時に思い切ってやろうと。やりたいことをやって、ダメなら諦めもつく」。悲壮に聞こえる言葉とは対照的に表情は明るかった。

 昨秋から取り組む新フォームは現役時代に同じ施設で自主トレした山本昌氏の「ボールの放し方」を参考にしたという。本人が「感覚の問題」と説明した最大の違いは、踏み出した右足の着地からリリースまでの時間が短くなったことだ。

 1月半ばにもかかわらず施設内のブルペンでは捕手を中腰にさせて50球を投げた。切れ味鋭い球に加え、新球も試投。「今までにない握り方。最終的には落ちるボールが加われば」。従来の勝負球スライダーとは軌道の異なるスクリュー系の落ちる球に「使っていきたい」と意欲的。04年以来の春季キャンプ中の実戦登板も熱望し「ここ10年くらいでは間違いなく一番早い。ここまでは順調すぎるくらい」と復活への手応えを強調した。 (細川 真里)

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2016年1月19日のニュース