青木 イチに並ぶ!日本人最速プロ13年目2000安打宣言 残り153

[ 2016年1月18日 05:35 ]

ティー打撃に汗を流す青木

 マリナーズの青木宣親外野手(34)が17日、都内で自主トレを公開。残り153安打に迫る日米通算2000安打を今季中に達成することを宣言し、メジャー初タイトルとなる首位打者、盗塁王獲得も目標に掲げた。プロ13年目で2000安打に到達すればイチロー(マーリンズ)に並ぶ日本選手最速となり、メジャーでの打撃タイトル獲得もイチロー以来2人目となる。レジェンドの後継者と期待される安打製造機が、メジャー5年目の大暴れを誓った。

 自信に満ちていた。海を渡って5年目のシーズン。青木はメジャー初タイトル獲得を誓った。

 「目標はワールドシリーズに出て世界一になること。あとはできれば個人タイトル。僕が獲れるとすれば、首位打者か盗塁王」。残り153安打に迫る日米通算2000安打も通過点にすぎず「普通にやっていけばクリアできる数字」と言い切った。プロ13年目で到達すればイチローと並ぶ日本選手最速。大先輩が日米通算2000安打を達成したのはマリナーズ時代の04年で、青木も運命に導かれるように今季からマ軍に移籍した。

 マ軍のジェリー・ディポトGMは、既に青木を1番で起用することを明言。イチローが12年途中に移籍してから固定できなかったリードオフマンとしての期待は大きい。本人も「タイトルを獲れるくらいの活躍をすればチームもいい方向にいく。それくらいの欲を持ってやっている」と、貪欲にタイトルを狙うことがマ軍の15年ぶりのポストシーズン進出、自身の2000安打につながると考えている。

 「欲」が出るだけの手応えも感じている。ヤクルト時代に3度首位打者を獲得しているが、メジャーでは打率3割を超えたことはない。それでもジャイアンツに在籍した昨季、球宴前までではメジャーで自己最高の・317を記録。死球で右腓(ひ)骨を骨折し、自身初の球宴選出はならなかったが、球宴投票の中間発表で一時は選出圏内の3位に入る活躍だった。その前半戦はシーズン200安打に到達するペースで量産していただけに「なるべく早い段階で(2000安打を)できるようにやりたい。もっと打つにはこうした方がいいと思っていることを実現できれば(3割を)クリアできる」と話した。

 昨季は頭部死球による脳振とうでシーズン終盤を棒に振った。その影響も「ハードな練習をしても兆候は見られない」と言い、ティー打撃で鋭いスイングを披露した。今後は就労ビザを取得できれば、1月30日(日本時間31日)から2日間、本拠シアトルで行われるファン感謝イベントに滞在2日間の強行軍で参加。日本に戻り、2月中旬頃に25日(同26日)の野手組のキャンプインに備えて再渡米する予定だ。42歳のイチローから安打製造機の系譜を受け継ぐ34歳。憧れの人がかつて着ていたマ軍のユニホームで2000安打を達成する。(東尾 洋樹)

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