由伸監督 目標は打率・265&バント向上「1試合4点前後になる」

[ 2016年1月16日 09:30 ]

スタッフ会議に臨む(前列左から)尾花投手コーチ、高橋監督、村田ヘッドコーチ

 巨人は15日、都内のホテルでスタッフ会議を開き、高橋新監督は昨季低迷した打線について明確な数字を設定した。

 「一番、課題である攻撃の部分ではチーム打率を・260から265くらいを目標に。そういうものが上がると1試合の平均得点も4点前後になる。そのへんが目標です」。リーグ4連覇を逃した昨季のチーム打率・243はリーグ最下位。1試合平均得点は3・4点だった。会議では昨季のチーム通算4672打数1137安打から、単純に安打数が102多ければチーム打率・265となる具体例も挙がった。単純計算だが数字目標は、ナインの意識付けにつながる。そのために2週間後に迫った春季キャンプで2つの課題を課す。

 「バントの成功率がここ数年下がっている。もう一度成功率を上げないと」と高橋監督。犠打ならチーム打率は下がらないが、凡打は直結する。昨季のバント成功率・703はリーグ最下位。確率アップを目指し、昨秋キャンプで導入されたバント練習用のバーチャル打撃マシンをグレードアップする。秋は表示される投球映像は一般人だったが、今春から広島・黒田、中日・大野らの映像を使用。個別練習の打ち込みでの使用も解禁する方向で対戦時につなげる。2つ目は振り込みの継続だ。指揮官は「秋季キャンプと同じくレベルアップすることが全体的に必要。秋から取り入れていることは継続する」。昨秋に課した1日1000スイングを続け、振る力を向上させる。

 会議の冒頭では、白石興二郎オーナーからOBのソフトバンク・王貞治球団会長からの年賀状のメッセージが紹介された。「ソフトバンクと巨人で日本シリーズを」。首脳陣ら総勢58人での意思決定を終えた指揮官は「より監督として実感が出てきます」と胸を躍らせ、打線再生へ動き出す。 (春川 英樹)

続きを表示

この記事のフォト

2016年1月16日のニュース