負けず嫌い茂木シャトルラン圧勝 オコエも“降参”

[ 2016年1月14日 05:30 ]

シャトルランに敗れ、茂木(右)に頭を下げる?オコエ

 オコエに勝った!楽天のドラフト3位の茂木栄五郎内野手(21=早大)が13日、コボスタ宮城で行われている新人合同自主トレで新人No・1のタフさを見せつけた。毎年恒例のシャトルランで参加8選手中、トップの132本を記録した。

 室内練習場に集まった関係者の注目を一身に集めた。ドラフト1位のオコエは100本で終了。他の面々も次々に脱落していく中、則本、松井裕の記録122本も軽々とクリア。森の最多記録の137本に届かずも、時おり笑顔を浮かべて132本を記録した茂木は「持久力に自信がなかったので自分でもビックリ。学生時代もつらい時こそ笑顔で頑張ってきた。野球に生かしたい」と胸を張った。

 今回の新人ではオコエが何かと話題を集めているが、茂木も実力では負けていない。早大では1年春と4年春にベストナインに輝くなど、近い将来のレギュラー候補でもある。大学時代には打席に入る際に雄叫びを上げて自身に気合を入れるなど、闘志を前面に出すプレースタイルも売りだ。性格を問われて「かなりの負けず嫌いです」と即答。その性格がこの日の好記録につながった。

 今月20日のスタッフ会議で2月の沖縄・久米島キャンプの1、2軍メンバーが振り分けられる予定。現時点で新人で1軍スタートが確定しているのはオコエのみで、足立も1軍入りが濃厚だ。茂木は当落線上におり、シャトルランの結果は何よりのアピールになった。

 「自分の力を出し切って追い込めたので良かった」と茂木。常に笑顔を絶やさない21歳は、無限の可能性を秘めている。(山田 忠範)

 ▽シャトルラン 20メートル間を1本として計算し、音楽に合わせて走る。休みなく往復することでその本数を競う。音楽のテンポは徐々に速くなり、20メートルに到達できなければ失格となる。

 ◆茂木 栄五郎(もぎ・えいごろう)1994年(平6)2月14日、東京都生まれの21歳。小金井南中では武蔵府中シニアに所属。桐蔭学園では1年秋からレギュラー。3年夏は神奈川大会準決勝で敗れ甲子園出場はなし。早大では1年春にリーグ戦デビューし、1年春、4年春にベストナイン。3年秋に首位打者。侍ジャパン大学日本代表で昨夏ユニバーシアードの金メダル獲得に貢献。1メートル71、75キロ。右投げ左打ち。

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