オコエ“大谷以上”!良い“お声” 話し方講師が絶賛「最高」

[ 2016年1月13日 05:30 ]

深沢弘氏(右)から話し方、インタビューへの対応を教わる楽天・オコエ

NPB新人選手研修会

 楽天のドラフト1位・オコエは「お声」もトップクラスだ!新人研修会恒例の話し方講座では、4選手が壇上へ。ソフトバンクの高橋(県岐阜商)に続き、2番目に模擬インタビューに挑戦すると、講師役の元ニッポン放送アナウンサー・深沢弘氏(80)から次々と飛んでくる質問にも「大きな目標としてはトリプルスリー」などと、笑顔でよどみなく答えた。

 巨人・長嶋茂雄終身名誉監督の引退試合の実況を務めるなど半世紀以上、話し続けてきた深沢氏も大絶賛。「オコエ君は最高。表情も豊かだし、言葉もきれい。声もきちんと聞こえて良い“お声”ですね」と、4人の中で最高評価を与えた。しゃべりのプロから褒められた18歳は「そんなにしゃべれる方でない」と謙遜しながらも「(関東第一の)米沢監督から甲子園の時に“謙虚でいけ”と良い教えをもらったので」と恩師に感謝した。

 数々のスター選手を見てきた深沢氏が褒めたのは声だけではない。「大谷君(日本ハム)もそうだったけど、最初は皆、硬い。でもオコエ君はきのうもしゃべった感じがする。昔から知っている雰囲気の子だね」。インタビュアーの心をくすぐる人懐っこさでは、「大谷より上」と評価した。

 何もかもがプロ向き。深沢氏は長嶋氏が現役時代、「風呂に入ると体が緩む」という理由で試合後、15分足らずで自宅に帰り、バットを振り続けたエピソードを紹介したが、オコエはこれにも尊敬の意を示しつつ、持論を展開した。「正直、思ったのは時代が違うなということです。今は試合後、15分は体のケアに使う。野球も進化している」。ミスターでも二刀流でもない。オコエは新たなスター誕生を予感させた。(徳原 麗奈)

 【オコエの質疑応答】

 ――少し体がでかくなった?
 「体重は高校の時と比べたら、ちょっと太ったというか、自分なりにつくったつもりです」

 ――体重を絞るの?キープするの?
 「50メートル走のタイムも速くなっているのでこの体重で問題ないです」

 ――どんな選手になりたい?
 「山田哲人選手のような走攻守、バランスのとれた選手になりたいです」

続きを表示

2016年1月13日のニュース