闘志燃やす楽天・岩崎「もう一度、日本一に」東北に恩返し誓う

[ 2016年1月12日 15:33 ]

仙台市内のコボスタ宮城の室内練習場で自主トレを行った楽天・岩崎

 楽天の岩崎達郎内野手(31)が12日、仙台市内のコボスタ宮城の室内練習場で自主トレを実施。キャッチボールやティー打撃を行った岩崎は、2度目の日本一で東北に恩返しすることを誓った。

 中日時代の11年3月11日に東日本大震災が発生。同年6月に交流戦で仙台を訪れた際、仙台空港から市内に向かうバスから被災地を目にして「言葉が出なかった。みんなが黙って窓の外を見ていた」と振り返る。試合後、仙台市内の飲食店で食事をすると、店員から「頑張ってください」と声を掛けられた。「震災から数カ月しか経ってないのに、すごく優しく、明るく接してくれたのを覚えている」と感謝する。

 くしくも13年の3月11日に中日から楽天へのトレード移籍が発表され、入団会見。同年は堅実な守備で74試合に出場し、チームも球団初優勝と日本一に輝いた。移籍当初は縁もゆかりもなかった土地だが、現在は「本当に住みやすいし、町を歩いていても“頑張って”と声を掛けられる」と笑顔で話す。

 年明けには仙台市内の同じマンションに住む楽天ファンの小学生の男の子から手書きの心温まる年賀状が届いた。すぐさま、お礼の手紙と打撃用の革手袋を相手のポストに入れた。昨季は44試合の出場に終わり、チームも2年連続最下位に低迷しただけに「もう一度、日本一になって東北に恩返しがしたいです」と闘志を燃やした。

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2016年1月12日のニュース