マエケン ドジャース入団会見、背番号「18」のユニホーム姿披露

[ 2016年1月8日 06:08 ]

ドジャースへの入団が決まり、会見に挑み笑顔を見せる前田健太

 広島からポスティングシステムを利用し、ドジャース入りが決まった前田健太投手(27)が7日(同8日)、本拠地・ドジャースタジアムで入団会見に臨んだ。

 会見場にはTVカメラ16台、80人ほどが詰めかけた。会見前にはドジャースは公式ツイッターで8年契約を結んだことを発表し、「マエケンドジャースにようこそ!」とツイート。背番号18のユニホームの写真も公開。8年契約は、田中将大投手が2014年にヤンキースと結んだ7年契約を上回る日本選手最長の年数。広島は上限に設定した譲渡金2千万ドル(約23億6千万円)をドジャースから受け取る。

 アンドリュー・フリードマン社長とともに会見の席に着いた前田は、ドジャースカラーのブルーのネクタイ姿。社長から「ドジャースの新しいメンバーを紹介します」と紹介され、帽子と背番号18のユニホームに袖を通した。

 前田は「ハイ、前田健太です。広島カープから来ました」と英語で自己紹介し、その後は日本語で「歴史と伝統のあるドジャースの一員になれたことを誇りに思います」と語った後、自身の契約について「身体検査において、イレギュラーなところがありました」と明かした。右肘の不安から、契約内容は8年で総額2500万ドル(約29億5000万円)。平均年俸は312万5000ドル(約3億6900万円)に抑えられ、広島の昨季3億円から大幅増はならなかった。

 それでも、異例の出来高は期待の表れで、ニューヨーク・ポスト紙は、「毎年1000万ドル(11億8000万円)の出来高が設定された」と報じた。全てクリアすれば、年俸は最大1312万5000ドル(約15億4900万円)にはね上がるとあり、「今はファンの皆様の前で、ドジャースタジアムのマウンドに立ち、大リーガーの一員となることを楽しみにしています」と語り、ポスティングでの大リーグ挑戦を認めてくれた広島に感謝した。

 今季の目標としては「200イニングは投げたい」とし、「シャンパンファイトを経験してみたい」と語った。

 フリードマン社長は会見前に「前田健太投手をドジャーズ球団に迎えられてエキサイトしている。日本でも国際試合でも彼をスカウトしてきて、MLBでも成功するのに必要なものをすべて持っていると信じている。彼がドジャーズの一員になりたいと考えてくれたことも名誉で、それも彼をチームに迎えたいというモチベーションを高めた」とコメントを発表した。

 ドジャースに在籍した日本選手は「トルネード投法」で旋風を巻き起こした野茂英雄投手、石井一久投手、木田優夫投手、中村紀洋内野手、斎藤隆投手、黒田博樹投手の過去6人。ド軍は昨季までナ・リーグ西地区を3連覇しているが、いずれもリーグ優勝のタイトルを逃し、ワールドシリーズ制覇は88年までさかのぼる。悲願の世界一へ。現在の先発陣は全員左腕で、唯一の右腕となる前田健に懸かる期待は大きい。

続きを表示

この記事のフォト

2016年1月8日のニュース