巨人・阿部“孤独トレ”貫く 長野らと初遭遇も干渉せず

[ 2016年1月8日 09:10 ]

坂本や長野らチームメートを横目にトレーニングに励む阿部(手前)

 沈黙のエールだ。巨人・阿部がグアム自主トレで初遭遇した長野、坂本ら後輩への不干渉を決め込んだ。

 わずか80メートル先。同じ練習場の三塁付近で練習する後輩たちを尻目に、阿部は右翼フェンス際で淡々と強化メニューをこなした。同じ空間に約1時間いたが、最後まで言葉を交わさないまま。「独りでゆっくりやれるから。共同生活しなくて済むし」と冗談めかしたが、本心は違った。昨年まで引き連れた面々へ自立を促す阿部組解体。「心配されないくらい頑張らないと」と長野。阿部の行動の意味は伝わっていた。

 自身も昨季は打率・242、47打点と不本意なまま終了。「1年間頑張れるように、いや、まずは半年だな」と前半戦から飛ばす覚悟だ。スコールに見舞われた帰り際、阿部は用のない室内練習場へ向かった。場所を変えて汗を流す後輩たちを5分ほど見守ると、笑みを浮かべて帰途に就いた。(グアム・神田 佑)

続きを表示

この記事のフォト

2016年1月8日のニュース