これぞ金本イズム 紅白戦で争え!対外試合減少で「鍛えるキャンプに」

[ 2016年1月8日 05:30 ]

スタッフ会議で掛布2軍監督(左)と談笑する金本監督

 阪神は7日、西宮市内のホテルで1、2軍首脳、球団フロントらが集結し、スタッフ会議を行った。会議後、金本知憲監督は1軍宜野座キャンプについて言及し、例年にはない紅白戦でのサバイバルレースを予告した。

 「実戦が少なめということは、もうそれだけ(実戦機会は)若手にとってはテスト。例年よりは少なくなると思うから、よりそこで結果を出してもらわないと。(実戦が少なくなるのは)例年より、よ。その時期が遅くなるというより紅白戦が多くなる」

 こうなれば、味方同士でも関係ない。例年ならアピールの場だった対外試合が減少することで、若手選手にとっては紅白戦が生き残りをかけた戦いの場と化す。まさに、本番さながらの真剣勝負。指揮官はすでに春季キャンプ中の1、2軍入れ替えも示唆しており、紅白戦の数試合が重要な選考基準となることは間違いない。

 「開幕に合わせるキャンプではなく、鍛えるキャンプ。とにかく基礎を鍛えるキャンプになる」

 鍛錬の場は昨秋のキャンプで終わりではなかった。「超変革」を新スローガンに掲げる金本阪神。他球団との対外試合が例年より減少するのも、そのためだ。紅白戦増加は、それに伴う実戦不足を補う側面もある。加えて、金本監督はもう一つのメリットを口にした。

 「紅白戦なら(宜野座で出来るから)終わっても前後でしっかり練習できる。(イニング数などは)臨機応変に」

 対外試合で沖縄県内各地を移動する時間があるなら、それも練習時間に当てればいい―。これぞ、まさに金本イズム。春の宜野座から台頭する新戦力が待ち遠しい。
 (森田 尚忠)

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2016年1月8日のニュース