ロッテドラ1平沢 コアラのマーチトレ 球団も導入前向き

[ 2016年1月8日 05:30 ]

トレーニングの一環で長さ約7メートルのロープを平沢が登る

 ロッテのドラフト1位・平沢大河内野手(18=仙台育英)が7日、宮城県多賀城市の同校グラウンドで自主トレーニングを公開した。同校で積んできた7メートルのロープを腕だけで登るトレーニングを披露。コアラを思わせるロープ登りをプロでも続けられるように、球団側は急きょ室内練習場に「平沢ロープ」を設置する方向で検討に入った。

 ロープを登りきった平沢は7メートルの高さからコアラのように愛くるしい笑顔を振りまいた。自主トレの最後に披露した名物トレ。約2週間ぶりにロープを握り「きつい」と苦笑しつつも、2本をこなし「全身に効くので効率のいい練習だと思う。できるなら(プロでも)続けたい」と話した。

 昨年6月に右足小指を骨折した際には毎日10回のロープ登りで上半身を鍛え上げ、夏の甲子園で3本塁打。チームを準優勝に導いた。ルーキーの要望に対し、球団も急きょ「平沢ロープ」設置を検討。さいたま市内の寮に近い2軍ロッテ浦和球場の室内練習場に取り付けられる方向だ。楠トレーニングコーチは「体幹だけじゃなく、指も鍛えられる。理にかなったトレーニングなので、本人が継続したいのなら検討したい」と前向き。コアラといえばロッテには看板商品「コアラのマーチ」がある。球団にぴったりの「コアラのマーチトレ」が導入されそうだ。

 仙台育英の佐々木順一朗監督から「80キロに太ってキャンプに臨め」と増量指令を受け、昨秋から4キロ増やし大台に到達。ティー打撃ではネットを突き破りそうな強烈な打球を連発し、順調な調整ぶりをアピールした。11日には新人合同自主トレがスタート。「第一印象が大事なので万全で臨みたい。開幕1軍を目指す」と気合を入れた。

 今年の目標として掲げる漢字「吸」を色紙に書いた18歳は「先輩からいろいろ吸収したい。遊撃なので鈴木大地さんの技術を学びたいし、他球団でも(216安打の)記録をつくった西武の秋山選手はどこが良くて打てるのか見つけたい」。走攻守に加えイケメンという“四拍子”を兼ね備えたルーキーが、ロープを登ってスターに上り詰める。 (渡辺 剛太)

 ◆平沢 大河(ひらさわ・たいが)1997年(平9)12月24日、宮城県生まれの18歳。小1から野球を始める。高崎中では七ケ浜シニアに所属し、2年夏に全国大会出場。仙台育英では1年春からベンチ入りし、3年夏の甲子園で3本塁打を放って準優勝に貢献した。1メートル76、80キロ。右投げ左打ち。

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