来年は殿堂入り確実?今年の名誉逃した3氏が有利になる理由とは

[ 2016年1月7日 15:45 ]

現役時代のトレバー・ホフマン氏 (AP)

 米国野球殿堂は6日に2016年の殿堂入り選手を発表。マリナーズなどで通算630本塁打を放ったケン・グリフィー氏(46)とドジャースなど通算427本塁打のマイク・ピアザ氏(47)を選出した。

 グリフィー氏は資格1年目での選出となったが、同様に今年初めて資格を得たトレバー・ホフマン氏(48)は、パドレスなどでメジャー歴代2位となる通算601セーブという実績がありながらも殿堂入りは見送られた。

 殿堂入りには全米野球記者協会に在籍10年以上の記者による投票で75パーセント以上の得票が必要。ホフマン氏は67・3%だったが、それ以上の得票を集めながらも75%に届かなかったのは、アストロズ一筋15年間で通算449本塁打のジェフ・バグウェル(47)、俊足巧打の外野手としてエクスポズ(現ナショナルズ)などで通算2605安打、808盗塁を記録したティム・レインズ(56)の両氏だった。

 バグウェル氏は昨年の55・7%から71・6%、レインズ氏も55%から69・8%へと今年は得票率を伸ばしている。特にレインズ氏は来年が資格最終の10年目となるため、何としても75%をクリアしたいところ。

 来年、新たに資格を得る主なメンバーは、レッドソックスなどでメジャー歴代14位となる通算555本塁打のマニー・ラミレス氏(43)、エクスポズ(現ナショナルズ)など通算449本塁打のブラディミール・ゲレロ氏(40)、捕手としてヤンキースの黄金時代を支えたホルヘ・ポサダ氏(44)、同じく捕手としてレンジャーズなどでプレーしたゴールドグラブ賞13回のイバン・ロドリゲス氏(44)といった面々。

 しかし、NBCスポーツは4氏がここ数年の新候補者に比べると強力なライバルとはならないと判断。資格1年目で殿堂入りすることはないと見みており、グリフィー、ピアザといった大物の両氏もすでに候補者から消えているために、票が他に分散。このようなことがホフマン、バグウェル、レインズの3氏には有利に働くとの見解を示していた。

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