巨人・岡本 「右の王」で三塁奪う!一本足打法で大飛球連発

[ 2016年1月7日 08:12 ]

一本足打法でロングティーを行う岡本

 ティー打撃で40スイングを超えた時だった。巨人・岡本は左足を高く上げると、そのまま2、3秒、静止した。そこからバットを振り抜くフォームを何度も確認した。

 「しっかり間を取ったんです」。偉大なOB、王貞治氏(ソフトバンク球団会長)のような一本足打法。気温27度、南国グアムで自主トレをスタートさせた将来の4番候補は新たな姿を見せた。もともと左足を高く上げる打撃フォームだが、上げる時間を長くするフォームに着手。その意図を「タイミングを早く取ろうと思う。間の取り方が大事なので、それを意識しました」と説明した。

 対応力を上げることが最大の目的だ。始動を早めれば打つ体勢も早く準備でき、必然的に一本足の時間は長くなる。球を見極める時間も長くなり、タイミングのズレを減らして捉える確率は高まる。ティー打撃後のロングティー。左中間フェンスまで約120メートルという広い球場、さらに強風の影響で柵越えこそなかったが、次々と大飛球をフェンス付近まで運んだ。

 昨季は高卒1年目にして17試合に出場し、28打数6安打、打率・214、1本塁打。12月には台湾のウインターリーグに参加し、NPB選抜の主砲として打率・383、3本塁打、20打点の好成績を収めた。成長著しい19歳。今季はともに自主トレを行う村田らと三塁のレギュラーを争う。

 目指すは「右の王」――。一緒に汗を流す坂本や長野も左足を高く上げるタイプの右打者で、良きお手本になる。「学べる場なのでしっかりやりたい。暑いからこそ、しっかり(バットを)振らないと」。計150スイング。初めて参加したグアム自主トレで、期待の和製大砲は誰よりもバットを振り込んでいた。(グアム・神田 佑)

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