西武・高橋光 9時17分始動 9回投げきれる背番号17でありたい

[ 2016年1月7日 05:30 ]

午前9時17分に自主トレを開始した高橋光は時計を指差す

 いつの日か目指すは、同郷の大先輩に並ぶ17完投だ。西武・高橋光が6日、西武第2球場で自主トレを公開した。2年目のシーズンに向けて午前9時17分に練習開始。「17」は自身の背番号にちなみ、「9」は「9回を投げきれるように。できるだけ完投を多くしたい」との意味を込めた。

 高卒ルーキーだった昨季は8月に1軍に昇格すると、全て先発で8試合に登板して5勝2敗。ただ、完投はプロ初完封勝利を挙げた8月23日のロッテ戦(西武プリンス)の1試合のみで、全投球回は44回で1試合平均は6回に満たなかった。「ボール球が多いので球数がいってしまう。しっかり投げることで制球力を体に覚え込ませたい」と2月のキャンプでの課題を挙げた。

 この日は群馬県出身で同郷の渡辺久信SDが視察。自身は高卒3年目に13完投、6年目の89年には高橋光の背番号と同じ17完投を記録している。「俺はタフネスだもん。140球超えてから調子が上がってきたからね」。高橋光については「ケガが怖いから今はのんびりいけばいい。ただ、いずれはそういう姿を求めている」とした。

 年末年始は帰省し、餅の食べ過ぎでベスト体重を2、3キロオーバーの92キロ。それでも、元日から弟・亮成(前橋育英2年)を相手に新年初投げ。「開幕ローテーション入りは絶対にクリアしなければならない目標」。ナベQ2世への道を開くシーズンとなる。 (東山 貴実) 

 ≪昨年チーム完投勝利は球団ワースト4≫昨年西武の完投数はリーグ3位の9。チームでは12、14年と並ぶ最少タイにとどまった。うち、岸が5完投をマークしたが完投勝利は1度だけ。チーム完投勝利はわずか4と球団ワースト記録を更新した。また、完投による完封も8月23日ロッテ戦の高橋光1人に終わった。ちなみに個人シーズン完投の球団最多は78年東尾の28(当時クラウン)。2桁完投は09年涌井の11完投以来おらず、高橋光が記録すれば7年ぶりになる。

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