岩崎5大変革ノルマ 12勝&防御率2点台&160イニングに…

[ 2016年1月5日 06:47 ]

富士山を横目にランニングする岩崎

 「超変革ノルマ」で期待に応える。阪神・岩崎優投手(24)が4日、静岡県静岡市内で3時間に及ぶ自主トレを実施。金本監督の「岩崎は(先発)3番手に行くぐらいで」という言葉に呼応し(1)12勝(2)投球回160(3)防御率2点台(4)プロ初完投(5)開幕カード登板と5大目標を掲げ、自らを奮い立たせた。

 「(金本監督の指令に)やってやろうという前向きな意思が自分の中で出てきている」

 昨年末に指揮官から先発のキーマンに挙げられ「高めをもっと使え」と直々に助言を送られるなど期待の大きさを感じている。それだけに、熱い思いに応えたい。左腕の口からは“自覚”がにじむ言葉が飛び出た。

 「まずは100イニングと考えていって、160イニングは最低限。最低でも規定(投球回)はいきたい」

 今季77イニングから倍増以上が必要とされる厳しい数字だが、3本柱の一角として1年間ローテーションとして回れば十分に可能。勝利数に関しても「イニングを頑張って投げれば、付いてくると思う」と経験のない2ケタ勝利の、さらに先を行く「12」に設定した。

 防御率は「昨年も最後に打ち込まれて上がったけど、途中までは3点台前半でいけていた。3点台切るぐらいの目標でいきたい」と豪語。「最後まで投げて勝つのが先発の一番の仕事」と、プロ初完投も付け加えた。

 飛躍を目指すシーズンの“スタート地点”にも照準を定める。「そこを任せてもらえるぐらいに」と、開幕カードとなる3月25日からの中日3連戦(京セラドーム)登板をにらむ。ルーキーイヤーだった14年、プロ初勝利を挙げた時と同じ相手&舞台で快投再現となれば、ノルマ達成に向け最高の弾みが付くはずだ。

 年末年始も肩は休めずハイペース調整で宜野座キャンプでの猛アピールを狙う。「昨年は(左肩の不調で)スタートが遅れてしまったので、スタートからバンといけるように。バンバン投げていきたい」。超変革の申し子となるべく、岩崎が勝負の一年を迎える。(遠藤 礼)

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2016年1月5日のニュース