マエケンの穴埋める!福井自信初2ケタへ早め仕上げ

[ 2016年1月5日 05:30 ]

笑顔で自主トレに励む福井

 大きな穴は、さらなる活躍で埋めてみせる。広島・福井優也投手(27)が4日、神奈川県横浜市内で本格始動。4時間に及ぶハードなフィジカルトレーニングを終えた後、疲労の色を見せることなく、メジャー移籍が秒読み段階となっている前田健の抜ける穴をカバーする働きを力強く誓った。

 「マエケン、マエケンといつまでも言っていたらダメ。エースですから穴は大きいですけど、個人がそれぞれの成績を伸ばすことで埋められる」

 前田健の移籍でチームは15勝と206回1/3の投球回を失うが、「やってやろうとは思っている」と言い切る。昨季は先発ローテーションの一角として131回1/3を投げ、自己最多9勝をマークした。ハードルは高いが、エースが残した数字に手が届くところまでは来た。

 今回の自主トレではDeNA・長田、石川、西武・大石、女子プロゴルファーの成田美寿々らとともに、1年間を戦ううえでのスタミナ面を鍛える。昨年12月には大石、成田と沖縄で合同自主トレし、すでに肩は作り上げてきた。「10勝したいし、春からキッチリとローテで回りたいので、早めに仕上げたい」と意欲的に調整を進める。

 畝投手コーチからは今季の投手キャプテンに指名された。「年齢が上の方なので、しっかりとした行動と練習態度でやろうと思います」。自覚の6年目。福井が背中で、成績で、若いナインをけん引する。(桜井 克也)

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2016年1月5日のニュース