白石オーナー「責任重いと痛感した1年」 巨人が仕事納め

[ 2015年12月28日 15:56 ]

 野球賭博問題に揺れた巨人が28日、年内の業務を終えた。白石興二郎オーナーは球団職員へのあいさつで「ことしは反省すべきところがたくさんあった。歴史と伝統を背負う球団の責任は重いと痛感させられた一年だった」と振り返った。

 10月に在籍していた3選手が野球賭博に関わったことが発覚し、日本野球機構(NPB)の調査委員会による調査を経て球界からの事実上の追放にあたる無期失格処分を受けた。巨人にも1千万円の制裁金が科され、原沢敦球団代表は引責辞任。再発防止のため、選手の指導や研修を推進する「紀律委員会」が球団内に設置された。

 NPBも28日、仕事納めを迎え、熊崎勝彦コミッショナーは「できる限りの真相究明、適切な対応を心掛けた。厳しい試練と受け止め、将来に生かしていくのが大事」とあいさつした。

 野球賭博による処分は1969年に発覚した「黒い霧事件」以来で、球界全体に危機感が広がった。来年2月のキャンプ中に全球団で研修を行うなど再発防止に向けて12球団で取り組む。

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2015年12月28日のニュース