金本監督 ゴメスに減量指令「これ以上超えたら知らんぞ、って」

[ 2015年12月28日 08:03 ]

昨年の宜野座キャンプ合流の時も太め感たっぷりのゴメス

 体重減らして切れを出せ!阪神の金本知憲監督(47)がマウロ・ゴメス内野手(31)に対し、減量指令を出していたことが27日、明らかになった。1年目は打点王を獲得も、2年目の今季は打撃3部門すべての成績が下降。3年目の巻き返しへ「金本のメス」が入っていた。

 「(目安となる)数字も言ってある。測らせて(ドミニカ共和国に)帰らせたよ。面談して、いろいろ話をして、ちゃんと『体重、これ以上、超えたら知らんぞ』って」

 2カ月以上も前、10月20日に甲子園球場クラブハウスで実施した主力選手たちとの面談は帰国を翌日に控えていたゴメスも対象だった。限られた時間の中で体重を量らせた上での通告。やりとりの一端を明かした。

 「忘れたけど(その時の体重は)125キロくらいやったかな。『5%の体重を減らす』って、どうやこうや言っているから、俺は『あまり変わらんと思うよ』と(笑)。元が大きいから5キロ減っても変わりはしない。例えば130キロの10%は13キロ。(それでも)大して変わらんと思う。60キロの10%(減)は54キロ。(これは)大きな違いがある。デカイ奴ほど変わりゃせんのよ」

 推し量ると、10%前後の減量を命じたところ、ゴメスは首を縦に振らなかったもよう。逆提示された5%減という数字に全面的には納得しないまでも認めた。「俺、(ゴメスの言い分には)納得いかなかったんやけどな。『117キロは絞り過ぎじゃないか』とか…。あまり最初からガーッと言っても、アレやから」。文化が違う外国人選手ということもあり、一定程度は譲ったとはえ、減量の必要性を理解させた。

 思えばG砲は今春も、前年より一回り太って来日。その結果、キャンプ終了後の3月に入っても体を絞りきれず、シーズンでも動きに切れを欠いた。金本阪神の4番筆頭候補。今季と同じ成績では物足りない。だから、外国人選手であっても、言うべきことは言う。「超変革」に、聖域はない。 (惟任 貴信)

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