阪神 来秋ドラフトへ流経大155キロ腕・生田目をリストアップ

[ 2015年12月23日 08:57 ]

阪神が来秋のドラフトで獲得を狙う流通経大のMAX155キロ右腕・生田目

 阪神が来秋のドラフト上位候補として流通経大・生田目(なばため)翼投手(3年)をリストアップしていることが22日、分かった。投手では創価大・田中正義投手(3年)が筆頭候補に挙げられるが、競合必至な存在だけに生田目にも熱視線を注ぐことになりそうだ。

 「プロ志望届を出すと聞いている。能力が高いピッチャーだから当然、マークしていく」

 球団関係者が今後のプランを明かした。中央球界では無名だったが、今春の大学選手権で一気にブレーク。MAX155キロのストレートに加え、スライダー、フォーク、カットボールなどを巧みに操り、チームを29年ぶりの準優勝へと導いた。大会中には公務員を志望する発言もあったが、そこから状況は一変。今秋のリーグ戦で右肘を痛めるアクシデントもあったが、順調に回復しているという。

 「今年は上位で野手を獲ったこともあるので、来年は上位でピッチャーを指名する可能性が高い。(田中の)人気が集中するようなら、クジを回避して他の投手を指名する可能性もある」

 最速156キロを誇る創価大の右腕・田中が来秋ドラフトの目玉とされるが、数球団による競合は確実となっている。チーム事情に目を向ければ、今秋ドラフト1、2位の高山、坂本(ともに明大)は野手。3位で指名した右腕・竹安(熊本ゴールデンラークス)も即戦力とは言いがたい。

 藤川の阪神復帰があったとはいえ、入団交渉中のマテオ(パドレス)、ドリス(タイガース)も未知数。即戦力投手の獲得は急務なだけに、田中を回避して他の投手を指名する可能性は十分にある。ポスト鳥谷と目される日大・京田、中大・松田らの大型遊撃手獲得と並行して、2016年ドラフト戦線の軸となりそうだ。

 ◆生田目 翼(なばため・つばさ)1995年(平7)2月19日生まれ。茨城県出身の20歳。小学4年から野球を始め、水戸工3年夏に県大会8強。流通経大では1年春からベンチ入りし、2年からエース。今年6月の全日本大学選手権ではチームを準優勝に導いた。最速155キロの直球と鋭く曲がる変化球が武器。1メートル74、74キロ、右投げ右打ち。

続きを表示

2015年12月23日のニュース