スカウト密着!創価大・田中 正月も野球漬け「来年ダメならプロもダメ」

[ 2015年12月21日 05:30 ]

坂道をダッシュする創価大・田中

 「特製おせち」でドラフトイヤーを迎える。来秋ドラフトの超目玉、創価大の156キロ右腕・田中正義投手(3年)が、東京都八王子市内の同校で年内最後の練習を行った。

 1位指名を公言する楽天、ロッテ、中日のスカウトが訪れる中、約2時間練習。「来年ダメならプロもダメな気がする。31日も1日も、いつもと変わらず過ごしたい」と悲壮な覚悟を口にした。

 「10年に一人の逸材」とも言われる田中。年末年始も頭の中は野球でいっぱいだが、正月の強い味方となるのが、母・鈴香さんお手製の「特製おせち」だ。今でも、普段から揚げ物やスナック菓子を控えたり、筋肉補強のために肉や納豆などタンパク質を積極的に取るなど食事に人一倍気を使っており「おせちも(食材を)選んで食べる。お母さんが好きな物を詰めてくれると思う」。お雑煮も「餅を2~3個入れる」と炭水化物摂取でスタミナをつける。「今まで積み上げたものを正月でリセットしたくない。アルコールも今の自分にはいらない」ときっぱり言う。

 当然、練習も無休でこなす。野球への取り組み方や潜在能力の高さに、岸雅司監督も「正義を見ていると、小川(同大出身、現ヤクルト)も凄いとは思えなくなるくらい」と目を見張る。立候補して新チームの主将となった田中。「日本一しか見てない。自分のやりたいようにやって、あとは評価は周りがすること」。ドラフトイヤーは元日からストイックに追い込んでいく。 (松井 いつき)

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