福留志願の単年契約2億円「40歳現役」視野に“保険”作らず

[ 2015年12月18日 05:30 ]

契約更改の会見を終え、席を立つ福留

 プロ18年目は志願の1年勝負で臨む。阪神の福留孝介外野手(38)が17日、西宮市の球団事務所で契約更改交渉に臨み5000万円アップの年俸2億円プラス出来高(推定)で単年契約を結んだ。3年契約が満了し新たに1年契約を申し出たベテランは「40歳現役」を視野に入れ、単年勝負を積み重ねていく。

 「それ(単年契約)で勝負したいと思った。(自分を)追い込もうということはないですけど。先を見て、いいことはないと思う。今できることを今のうちに目いっぱいやれたらいいのかなと」

 来年4月で39歳。安定を求めるなら複数年契約を結びたい年齢だろう。それでも福留はあえて「保険」を作らず目の前の一年に勝負をかける―。一野球人として、原点に立ち返った。

 「なかなかその年(40歳)までというのは難しいとは思いますけど、自分で決めて限界をつくる必要もない。でも必要とされなければユニホームを脱がないといけないし。そういう意味では、また次の年も必要とされるような働きをしないと」

 今季は15試合で4番にも座り打率・281、20本塁打、76打点。打撃3部門でリーグ10傑に入り、本塁打、打点はチームトップだったが、満足はしていない。「プレーを続けている以上、それ(現状)で満足してしまえば、それで終わってしまいそうな気がする。常に満足することなく、上を目指してやれたらいい」。さらなる高みを見据え、進化を図る。

 金本監督からは「ケガをしないよう1年間、戦える状態をつくってくれ。若い選手…と言っているけど、やっぱりお前らが中心になってやってほしい」と言葉をかけられたこともを明かした。「(来季は)ケガをしない! シーズン中にチームを大きく離れるようなケガはしないようにしたい」。故障さえなければ、39歳シーズンに31本塁打を放った指揮官に、決して劣らない数字を残せる力が背番号8にはある。(惟任 貴信)

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2015年12月18日のニュース