34歳現役に未練も…楽天・森山 コーチ転身 オコエにプロの走塁伝授

[ 2015年12月16日 10:08 ]

13年に楽天へ入団し、自己最多となる89試合に出場して日本一に貢献した森山

2015年惜別球人

 現役続行か引退か。悩んだ末に答えを求めたのは、武器としてきた足だった。「現役を続けられるかなと思っていたけど、痛めていた左のアキレス腱が朝起きてつらい時もあった」。10月6日のシーズン最終戦から数日後、楽天・森山は球団からコーチ就任を打診された。現役への未練もあったが、静かにスパイクを脱いだ。

 05年の大学生・社会人ドラフト4巡目でオリックスに入団。50メートル5秒7の俊足を生かし、主に代走の切り札として起用された。12年オフに戦力外通告を受け、楽天入り。新天地での1年目は、野球人生の中でも思い出深いシーズンになった。「戦力外になって拾ってもらった年に日本一になれた」。自己最多となる89試合に出場し、球団初の栄冠に貢献した。

 来季はオコエ(関東第一)や吉持(大商大)といった足が売りの新人が入団する。「気付いたことは伝えていきたい。自分が見た選手が1軍に上がるのが楽しみ」。34歳の青年コーチは、プロ10年で培った走塁にまつわる経験を惜しみなく伝授し、日本一奪回の力になる。

 ◇森山 周外野手(もりやま・まこと)34歳、10年目。報徳学園―大産大―ヤマハ―オリックス。05年大学生・社会人ドラフト4巡目。最高年俸2400万円(12年)

 ▼通算成績 476試合、打率・241、0本塁打、28打点、48盗塁。

 ▼思い出 13年に楽天で日本一になったこと。

 ▼再出発 楽天2軍外野守備走塁コーチ。
 

続きを表示

2015年12月16日のニュース