阪神・岩田 藤浪と200イニング競演だ「まだ見せられる」

[ 2015年12月14日 05:30 ]

子供たちと一緒に笑顔で写真撮影をする岩田

 阪神・岩田稔投手(32)が13日、高槻市の大阪医科大学で行われた大阪北部を中心とした1型糖尿病患者・家族会「大阪くるみの会」主催のクリスマス会に参加。来季の目標にシーズン200イニング突破を掲げ、大車輪の活躍を誓った。

 「来年は1軍で最初から最後までローテーションで投げて200イニング投げたい。200投げるということは(ローテも外れず)抑えてるということ。(勝ち星など)結果も付いてきた上での数値だと思うので」

 “ターゲット”を見据えた岩田の目は燃えていた。今季は7年ぶりの2ケタ勝利には届かなかったが、プロ10年目で自己最多となる170回1/3を投げた。来季、今季から30イニングを加算するためには、今季の27試合から登板数を増やさなければならず、中5日など間隔を詰めた起用にも「全然大丈夫。自分では中5日が良い感じで投げられている」と自信を漂わせた。

 くしくも、大阪桐蔭の後輩である藤浪も、今季あと1イニング届かなかった200イニングを目標に定めており「(意識するのは)あいつ(藤浪)だけじゃないけど、自分はまだ全部出し切れていない。まだ見せられる」と先輩の意地を見せる覚悟。同じチームで複数投手がシーズン200イニングを投げたのは、球団では92年の仲田、中込以来。

 「チームとしてもそれ(複数投手が200イニング)が一番。チームに必要な投手になりたい」。背番号21が、チーム躍進のキーマンになる。 (遠藤 礼)

 ≪2人200イニングは“快挙”≫同一シーズンにチーム複数の投球回200イニング超えは、11年に広島が前田健216イニング、バリントン204イニング1/3で記録しているが、これは94年巨人の桑田真澄、斎藤雅樹以来17年ぶりで、中6日が主流のローテーションや分業の進んだ近年では珍しいケース。パ・リーグでは88年の近鉄とロッテ(各2投手)以降到達したチームがない。

続きを表示

2015年12月14日のニュース