チーム最年長も石川 完投増やす!守護神バーネット退団で意欲

[ 2015年12月12日 05:30 ]

来季への意気込みを語る石川(左)の話に笑顔を見せる中村

スポニチ制定「最優秀バッテリー賞」表彰式

(12月11日)
 チーム最年長となるヤクルト・石川は自覚にあふれていた。受賞の喜びをかみしめながらも、視線は早くも来季を向いていた。

 「セーブ王のバーネットがいなくなる。僕がもっと長いイニングを投げないといけないし、完投できるようにしたい」

 今季41セーブでタイトルを獲得したバーネットが、大リーグ・レンジャーズへの移籍が決定。リーグ連覇に向けて大きな痛手だが、来季36歳となる左腕は投手陣の先頭に立って、守護神が抜けた穴をカバーする覚悟だ。

 「年々イニングが減ってきている」と話すように、今季は146回2/3。09年に記録した自身最多は198回1/3だが「そこを超え、また200イニングというところを目指したい」と掲げた。さらに完投数でも、4度記録したことがある3完投を超えるキャリアハイを狙う。今季は1度だけとあり「ムーチョ(中村)とハイタッチするまでマウンドにいたい」と宣言した。

 同じくバッテリー賞を受賞した大谷は今季5完投。「タイプは違うけど、やはり大谷君のように先発は完投しないと。全てが一級品で、考え方もしっかりしている。勉強になる」と14歳下の右腕から刺激も受けた。

 25年の歴史を誇るバッテリー賞だが、セ・リーグでは同じバッテリーが2年連続受賞した例はない。「権利があるのは僕らだけ。リーグ連覇して、また中村とここに立てるようにしたい」。プロ15年目を迎える来季も、飽くなき向上心で突き進んでいく。 (町田 利衣)

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