ロッテ、東京で39年ぶり主催試合 7・12東京D「カモメの祭典」

[ 2015年12月11日 05:30 ]

39年ぶりにロッテが東京でホームゲーム開催。東京ドームがロッテファンで埋め尽くされる。写真は05年のアジアシリーズ

 ロッテが来年7月12日のソフトバンクとの主催試合を、球団史上初めて東京ドームで開催することが10日、分かった。来年は千葉移転から25年目の節目の年で、記念事業として開催する。

 東京での主催試合はオリオンズ時代の77年(後楽園)以来39年ぶりとなり、発案者の山室晋也社長は「都内で勤務する千葉県民の大動員を目指す。4万7000人の動員にチャレンジしたい」と宣言した。

 ソフトバンクとは同じ東京ドームで6月27日に相手主催の「鷹の祭典」で対戦する。昨季4万6735人を集めた同祭典に「カモメの祭典」(仮称)として対抗。特別ユニホームのレプリカを無料配布する相手に対し、ロッテも白地に黒のピンストライプのホーム用のレプリカユニホームを来場者全員に無料配布する。1着1000円の予算で4万7000枚を用意。ユニホームだけで4700万円となり、球場使用料などを含めて総予算1億円(推定)を見積もっている。東京ドームでは05年の実数発表後、本拠地にする巨人でも4万6831人が最多だ。

 ロッテは東京ドームで動員力を発揮している。05年にアジアチャンピオンとなったアジアシリーズの決勝(対韓国サムスン)で3万7078人(NPB主催)を集めた。今回は通常2カ月前のチケット販売開始を3カ月前にする予定で、営業関係者は「絶対に4万人を超える」と鼻息荒い。

 豪華なゲストも花を添える。始球式を務めるのはロッテのCMに出演しているフィギュアスケートの羽生結弦や浅田真央、アーティストのコブクロ、タレントの広瀬すずらが有力で「始球式に誰が登場するかも楽しみに」と山室社長。球団関係者は「(地元・船橋市の非公認ゆるキャラの)ふなっしーにも来てもらえれば」と話す。東京ドームをジャックし、スタンドを白一色に染める。

 ◆鷹の祭典 10年に始まり、選手が特別ユニホームを着用。10年は赤色、11年は水色、12年は緑、13年は紫色、昨季は10年と同じ赤色、今季は黄色を基調としたユニホームを着て観客にもレプリカユニホームを配布する。7年目を迎える来季は6月27日のロッテ戦(東京ドーム)を皮切りに計8試合を行い、選手が着用する特別ユニホームは未発表。

 ≪過去の4万人超えは92年オリックス戦≫ロッテが本拠のQVCマリン以外で主催試合を行うのは、北陸シリーズを行った05年7月26、27日の西武戦(金沢、富山)以来11年ぶりとなる。主催試合の最多観客動員は実数発表となった05年以降では、06年8月19日の日本ハム戦で3万1024人。実数発表前の「4万人超え」は、92年5月3日オリックス戦(4万人=当時千葉マリン)。今回、この記録を超える動員数を目指す。

続きを表示

2015年12月11日のニュース