カムバック賞・館山が複数年契約　来季「１年間ローテ守って日本一を」

都内の球団事務所で契約を更改したヤクルト・館山

　ヤクルトの館山昌平投手（３４）が４日、都内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、９０００万円から３０００万円アップの１億２０００万円でサインした。（金額は推定）

　４年契約の最終年となった今季は３度の右肘じん帯再建手術（通称トミー・ジョン手術）を乗り越え、７月１１日のＤｅＮＡ戦（神宮）で１０１９日ぶりの白星を挙げるなどシーズン６勝（３敗）をマークし、リーグ優勝に貢献。セ・リーグのカムバック賞を受賞した。

　日本シリーズ後の１０月末には、今年７月に取得した海外ＦＡ権を行使せずに残留する意向を明言。その際には球団から打診された複数年契約を断って単年契約を申し入れる意向を口にしていたが、今回の交渉の場で球団から改めて複数年契約を打診されて、変動制の３年契約を結んだ。

　館山は複数年について「変動制で３年契約をすることになりました。自分としては今の状況で３年契約を打診していただいたことはうれしい」とコメントした。

　来季目標は「まずは１年間ローテーションを守って投球回数を多く投げたい。石川さん、ライアン（小川）に追いつき、抜いていくようなシーズンにしたい」と意気込みを語り、「来年は日本一の瞬間で喜べるようにしたい」と今季成し遂げられなかった日本一奪回を誓った。