菅野 背番号19の先輩・上原から“雑草道”継承「吸収したい」

[ 2015年12月2日 09:30 ]

子供たちからクリスマスプレゼントを贈られ、笑顔の(左から)菅野、橋本、鬼屋敷

 巨人・菅野が1日、レッドソックス・上原との再会を熱望した。前日、高橋監督が同い年の上原を来年2月の宮崎春季キャンプに呼ぶプランを披露。これを受け、上原が巨人時代につけていた背番号19を受け継ぐエースは目を輝かせた。

 「巨人の背番号19といえば、いまでも上原さんの印象が強いと思う。来ていただけるなら、いろんなことを聞いて吸収させていただきたい」

 菅野は上原の存在を明確に意識してきた。「背番号19を背負った人の顔に泥を塗らないようにと思ってやってきた」。上原は大体大入学前に一浪し、菅野はプロ入り前に一浪を経験。シーズン中の調整も遠投を重視するなど共通項も多い。過去に対面したこともある。

 その上原は球団史上最長となる00年から7年連続で開幕投手を務めた。14年から2年連続で大役を担っている菅野も、その話題に話が及ぶと「3年、4年、5年とジャイアンツにいる限りは譲れない。そこは意識して。誰にも渡さない気持ちでオフから取り組んでいきたい」と語気を強める。

 開幕投手が毎年代わるのは絶対的なエース不在の証明。菅野も過去には「コロコロ代わるようではチームにとって良くない」と語っていた。最大のライバルは残留が決まった今季勝ち頭のマイコラス。エースとして負けるわけにはいかない。

 この日は橋本、鬼屋敷とともに、巨人が取り組む骨髄バンク支援活動の一環として神奈川県内の病院を訪問。クリスマス会に参加し、プレゼントを手渡した。偶然にもかつて上原も訪れたことがある場所だった。

 今月中旬から年をまたいでハワイで自主トレを行う予定。「体のコンディションを整えることを重視したい」。その先には開幕戦のマウンドが待つ。(川手 達矢)

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2015年12月2日のニュース