ロッテドラ1平沢、開幕スタメン狙う!高卒新人内野手28年ぶりに挑戦

[ 2015年11月28日 05:30 ]

ロッテからドラフト1位で指名され、入団が決まった仙台育英・平沢は「開幕一軍」を目標に掲げた

 ロッテからドラフト1位で指名された仙台育英・平沢大河内野手(17)が27日、仙台市内のホテルで入団交渉に臨み、契約金9000万円、年俸1200万円で合意した。今夏甲子園で3本塁打を放った高校No・1野手は色紙に「開幕一軍」と書いたが、最低限の目標だ。高卒内野手では88年の立浪和義(中日)以来28年ぶりとなる開幕スタメンを目指し「簡単なことではないけど、高い目標にチャレンジしていきたい」と意気込んだ。

 来年3月25日の開幕戦は本拠のQVCマリンで行われる。しかも対戦相手は日本ハム。平沢は開幕投手を務めることが予想される大谷の160キロを超える直球を打つことをイメージした。「あんなスピードボールは誰でも投げられるものじゃない。生で見てみたいし、ヒットも打ちたい」。今年8月のU―18W杯の壮行試合(甲子園)では、大学日本代表で来季ドラフトの目玉、田中(創価大)の153キロ直球を引っ張り、右前に打ち返しただけに「田中さんの凄い球を打てたという自信もある」と胸を張った。

 高校で守った遊撃へのこだわりは強い。まずは正遊撃手を務める鈴木に「年齢は関係ないので、ライバル心を持ってやりたい」と挑戦状を叩きつけた。ただ、開幕スタメンに名を連ねるためには他の手段もある。正二塁手のクルーズ、正三塁手の今江が今季限りで退団。来季はポジションが2つ空いており「チャンスだと思う。まずは試合に出られれば外野でもいい」と早くも鼻息が荒い。

 既に球団にはファンレターが届くほどのイケメンだが、注目されたいのはルックスよりもプレーだ。「侍ジャパン入り」「トリプル3」を将来の目標に掲げた平沢大河。「“大河”という名前のように大きくなっていければ」。ビッグになりそうな雰囲気を全身から醸し出していた。(重光 晋太郎)

 ≪過去に7人≫開幕戦に先発出場した高卒新人内野手は88年立浪(中=遊撃手)まで7人。平沢が先発出場すれば両リーグを通じ28年ぶり、チームでは55年榎本(一塁手)、65年山崎(遊撃手)に次いで51年ぶり3人目になる。高卒の条件を外してもロッテの新人内野手の開幕戦先発出場は97年小坂(JR東日本東北=遊撃手)が最後。平沢がスタメンに名を連ねれば19年ぶりだ。

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