狩野 ベテランと若手の架け橋に!生え抜き野手最長16年目の自覚

[ 2015年11月26日 08:52 ]

大幅アップでサインした狩野

 阪神・狩野恵輔外野手(32)が25日、西宮市内の球団事務所で交渉に臨み、1400万円増の年俸2300万円で契約更改した。代打での勝負強さを認められた大幅増額だった。

 「頑張ったら上がるというか、しっかり評価していただきました。感謝しています」

 開幕1軍こそ逃したが、代打として存在感を発揮したシーズン。引退した関本が故障離脱した間は切り札としてチームの勝利に貢献した。66試合の出場で打率・274、3本塁打、13打点。9月10日の巨人戦での死球による右手骨折は個人だけでなくチームにとっても大きな痛手となるほどだった。

 「いい時も悪い時も、15年間お世話になってきた。来年は野手生え抜きでは最長になるので(ベテランと若手の)架け橋になっていきたい」

 来季が16年目となり、生え抜き野手では最長となった。ヘルニアを患ったため、12年オフには育成枠に。13年7月には、支配下登録に復帰した後も苦しい期間を経験した。だが、不屈の闘志で見事に復活。その背中は後輩たちにとって最高の教材となるに違いない。

 「代打だけじゃなく、しっかりスタメンでも出られる準備をしたい」

 代打の切り札として期待がかかるが、守備・走塁もおろそかにするつもりはない。すべての面で全力を尽くすのが狩野の生きざまだ。(森田 尚忠)

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2015年11月26日のニュース