阿部「3秒で押す」制限40%近い大幅減の可能性も覚悟決めた

[ 2015年11月25日 05:33 ]

ジャイアンツ球場を後にする阿部

 巨人主力の契約更改が、25日から始まる。リーグ4連覇を逃した今季は個人成績が軒並み下降し、この日発表されたベストナインでも、06年以来9年ぶりに選出がなかった。「厳冬更改」は必至。堤辰佳GMは「負けた年だから、選手もみんな、早くすっきりしたいでしょう」と話し、月内をめどに早急に終える。

 結果に合わせて年俸も比例するのがプロ。シーズン途中からリードオフマンに定着した立岡や菅野、沢村ら一部を除き、胸を張って交渉の席につける選手はいない。注目は、きょう登場の阿部だ。111試合に出場し打率・242、15本塁打、47打点。ベストナインは8年連続で止まった。

 今季の推定年俸5億1000万円からの大幅ダウンは避けられない。リーグ3連覇を果たした昨季も、131試合出場で打率・248、19本塁打で9000万円減。チームも個人も昨季を下回った今季は、1億円を超える大幅ダウンは避けられず、年俸1億円以上の選手の減額制限、40%に近い大幅減もありえる。

 この日、ジャイアンツ球場を訪れ、筋力トレーニングなどで汗を流した阿部は「駄目だったら下がる。それはしようがない。大丈夫。3秒で(判を)押すよ」とすでに白旗を揚げる。来季については、すでに高橋監督が捕手での出場があることも示唆。今春のキャンプでは一塁での練習に専念したが、「1クールに1回、ブルペンには入って(捕手の)練習をしようと思っている」とマスクやキャッチャーミットも手配して有事に備える。

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2015年11月25日のニュース