大谷8冠!ベストナイン初受賞「来年は日本一を達成した上で」

[ 2015年11月25日 05:30 ]

雪の降る中、ホテルに到着しバスを降りる日本ハム・大谷

 セ、パ両リーグは24日、今季のベストナインを発表し、15勝5敗、防御率2・24で最多勝、最優秀防御率、最高勝率に輝いた日本ハム・大谷翔平投手(21)が入団3年目にして初選出された。今オフの獲得タイトルはバッテリー賞(スポニチ制定)、札幌ドームMVP、侍ジャパンで出場した「プレミア12」のベストナイン、最優秀防御率を加えて「8冠」となった。西武・秋山翔吾外野手(27)は満票で初受賞を果たした。

【ベストナイン】

 大谷に大きな勲章が、また一つ加わった。午後3時。名湯で有名な登別市内のホテルで午後6時から開催される予定だった選手会納会に向かって、札幌市内の合宿所を午後2時半にバスで出発。その道中でベストナインの吉報が舞い込んだ。

 「念願のベストナインなので素直にうれしい。大変光栄だし、評価してくださった皆さんには感謝しています。来年以降も受賞できるようにしっかり準備したい。来年は日本一を達成した上で獲れるように頑張ります」

 高卒3年目での受賞は07年ダルビッシュ(現レンジャーズ)以来、球団史上2人目。獲得した213票に対し、2位のソフトバンク・サファテ、西武・涌井はともに3票で、大差で今季のリーグ最強投手の称号をつかんだ。自身初の開幕投手を務めた今季は投手3冠。「プレミア12」でもベストナイン、最優秀防御率に輝いた。バッテリー賞、札幌ドームMVPを合わせると、タイトルはこれで8つ目となった。

 球団広報を通じ、発表直後に発信されたコメントには喜びがにじみ出ていた。ところが、午後6時半に会場入りした大谷の表情は曇っていた。実はこの日未明から今季初めて本格的な雪が札幌で降り、昼間までに17センチの積雪。影響で高速道路も事故が多発し、通行止めもあって、普段なら2時間で移動できるものが4時間の長旅となった。

 午前に予定された選手会ゴルフコンペも中止された。今オフは「プレミア前に1度、ラウンドした」という程度。野球漬けとあって楽しみにしていたイベントだけにガックリだ。相手打者を震え上がらせた大谷も、お天道様だけには逆らえなかった。(横市 勇)

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2015年11月25日のニュース